武藤英紀 | Hideki Mutoh Official Website

R05.インディアナポリス決勝結果Result : 7位

DATE : 2008年5月25日

162171644_6ffb5fa1b62~3回目の予選、バンプデイを突破してきた33台のマシンによる決勝が、いよいよスタートする。もうひとりの日本人ドライバー、ロジャー安川は、残念ながらバンプデイにぎりぎりのところで予選落ちとなってしまった。

3台ずつ11列の隊列を組んだ各マシンはフォーメーションラップを終え、いよいよスタートの瞬間を迎える。グリーンフラッグが振られる瞬間、40万人の大歓声が地鳴りのようにスピードウェイを包み、33台のエンジンの咆吼さえかき消すようだ。

36週目にルーキーのグラハム・レイホールがクラッシュし、イエローが出る。ピット・オープンと同時に、各車1回目のピットイン作業を行うが、このとき武藤は痛恨のエンジン・ストールを喫し、エンジン再始動の間に27位まで順位を落としてしまう。

ここから武藤の追い抜きショーだ。第1ターンではマシンをスライドさせる豪快な走りで次々と遅いマシンをかわし、たちまちトップ10に返り咲いた。

さらにトップスピードを上げたい武藤は、ここでリアウィングを寝かせ、空気抵抗を減らす作戦を取ったのだが、これが裏目に出てしまう。マシンのバランスを崩し、かえってスピードが不足する事態になってしまうのだ。それでも必死の追い上げで、最後のイエローコーションが解けた時点では、5位にまで上がって見せたが、どうしても戦闘力の足りないマシンのせいで、最終的には7位でゴールすることになった。

武藤のチームメートではマルコ・アンドレッティが3位、トニー・カナーンはトップ走行中の105週目に、マルコ・アンドレッティのマシンにラインから押し出させる格好でスピン、そこにサラ・フィッシャーのマシンが飛び込んでクラッシュ、両者ともリタイアとなってしまった。またダニカ・パトリックは、171週目にピットレーンを走行中に、ハーフスピン状態でピットアウトしてきたライアン・ブリスコーに左後輪をヒットされ、こちらも両者ともマシンを破損しリタイアとなってしまった。

優勝したのはスコット・ディクソンで、インディ500では初優勝となった。

武藤は、最後に抜かれたライアン・ハンターレイにルーキートップの座は奪われたものの、瞬間的に見せた速さと、ルーキーで7位という成績は高く評価され、チームのスタッフからも祝福されていたが、それでも、武藤本人はもう少し上までいけたはずだと、レース直後は不満そうだった。

この1ヶ月近い長丁場の戦いで、武藤の得たものは少なくない。次戦以降のさらなる快進撃に期待を抱かせた。